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りきの毎日

始まりはガガーリン バイコヌール打ち上げツアーその28 宇宙飛行士記念博物館

<モスクワ・バイコヌール旅行記 その28 2016年7月7日>

ホテルのあるヴェーデンハー(ВДНХ)駅まで戻ってきた。

が、まだホテルへは戻らない。
ホテルの目の前にある
宇宙飛行士記念博物館(Мемориальный музей космонавтики)へ。
ここでも見たいものがあるのよ。

日本で調べたら閉館時間は19時。
この時の時刻18時45分。
あー、もう無理かも。
駅からは徒歩2分なんだけど。

とにかく必死に博物館へ向かう。

必死なんだけど、鳥がいると気になったり
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セキレイだと思う。セキレイってどこの国でも人を怖がらないね。

太陽系のオブジェを眺めたり。
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雨上がりの空に映える宇宙征服者のオベリスク(Монумент «Покорителям космоса)を感嘆して見上げたり。
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地下鉄に乗っている間にずいぶん雨が降った模様。

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それでもどうにか閉館5分前に到着。
入れてくれるんだろうか?

チケット窓口に行ったら問題なく買えた。
まだ、館内に人もいるし。

入り口でチケットを提示して入ろうとしたら
ダメだというジェスチャー。
???

館内で写真を撮る場合は追加料金が必要。
私のカメラを見てダメだ、となったらしい。
もう一度チケット窓口に行って追加料金を払い
リストバンドをつけてもらう。

さあ、入館。

私が見たかった(会いたかった)ものは
入ってすぐの正面に。

ヴェルカ(Белка)とストレルカ(Стрелка)
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地球を周回して生還した最初の生き物。
1960年8月19日にスプートニク5号に乗って宇宙で1日を過ごした後、地球に帰還。

*それ以前に地球を周回ではなく、高高度まで行って地上に戻ってくる弾道飛行をして生還した犬はたくさんいる。

**ヴェルカとストレルカの前に地球周回を試みたのが、ライカ(Лайка)、さらにバルス(Барс)とリシチカ(Лисичка)(打ち上げ後数十秒後にロケットが爆発)

Wikipedia「ソ連の宇宙犬」より


こちらがヴェルカ。
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「СОБАКА」は犬。

こちらがストレルカ。
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説明文があった。
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ヴェルカとストレルカはモルモットと一緒に、生物医学実験プログラムの完了後、
この容器内に戻って地球に帰還した。
第二の宇宙衛星は1960年8月19日に打ち上げられ、
これは友人宇宙ミッションのプログラムのためだった。
動物のための射出容器は宇宙飛行士の射出シートのためのモデルだった。
動物たちのためのキャビンには自動給餌器、トイレ、換気装置があり
排出装置、パラシュート、カタパルトやハードウェアのためのビーコンもついてた。
コンテナは7kmの高度で宇宙船の降下中に排出された。
着陸速度は毎秒6~8mだった。

生きていた時のヴェルカとストレルカ。
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このわんこたちは生きて戻れて本当によかったし
ストレルカはこの後子犬も産んで「たぶん」幸せに暮らしたみたいだけど。
だけど他のわんこや動物たち、特に犠牲になった子たちも
展示して欲しかったな。
成功したもの以外の展示は難しい(したくない)のだろうけどね。

宇宙犬にはみんな名前がついているようなので
可愛がられてたんだろうと思う。
地上で生きている間は幸せだったと思いたい。

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名残惜しいけどヴェルカとストレルカとはお別れ。

こちらの博物館、もちろんヴェルカとストレルカだけではなく
見所満載。
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だけど、さすがに体力がそろそろ限界。
残りの展示物は残念だけど、ささーっと流して見た。

やっぱり好きなスプートニク1号。
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советские искусственные спутники землиソ連の人工衛星
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ロシアアヴァンギャルドなポスター、かっこいい。
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右側のポスターの下には「во имя мира и прогресса平和と進歩の名の下に」とある。

ロシアの宇宙開発の歴史のビデオに出てきたにゃんこ。
何か重要な役割を果たしたのか。
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にゃんこも可愛いけど女の子たちも可愛いね。

この後、ミュージアムショップでお土産を買った。
ここでもヴェルカとストレルカは大活躍。
関連グッズがたくさんあった。
ちょっと複雑な気持ち。

ばたばたしつつ、博物館を満喫して終了。
結局閉館時間は20時だったみたい。
夏は開館時間が長いのかも。

外はまだ明るい。
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ポニー?何かお仕事中?

もう一度振り返ってみた。
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これがヴェーデンハー(ВДНХ)駅外観。
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駅の地下道を通って、道の向こうのホテルへ戻る。

地下道に自販機。
それもDydoの。売っている飲料は日本のもの。
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他のメーカーのものは並んでなかった。
ロシアではDydoが人気なの?
そもそもロシアのメーカーの自販機なんてあるのかな。

地下道から表にでる階段に大きなわんこと
ホームレスらしきおじさんがいた。
どうも物乞いをしているようだった。
わんこは大きな体を階段の段差に上手に納めて
とてもおとなしくしていた。
体もきれいだったし。
生活は大変でも、可愛がられているんだろう。
やるせない気持ちになったけれど
結局何もしなかった。

コスモスホテルに戻ってきた。
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お腹がすいた。
バイコヌールからの機内食をちょっとつまんだきり。
もう11時間ぐらい何も食べてないよ。

夕食はホテルの中の中華料理店で。
焼きそばとかスープとか炒め物とか。
ブロッコリー炒めが美味しかった。
こんな風に火が通った緑黄色野菜を食べるのは久しぶりだ。
ちょっと生き返った。
(いろいろと限界で写真を撮るのを忘れた)

部屋に戻って21時半。
まだまだ明るいけれど全ロシア博覧センターの灯りがともる。
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疲れすぎて、何もする気にならずテレビをつけてみた。
医療もののドラマをやっていた。
看護師二人が神妙そうな顔つきで喋っている。
やっぱりロシアのドラマでも病院内では愛とお金と陰謀が渦巻くんだろうか(笑)

途中CMが入った。
にゃんこカリカリCM。
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「улывочку」は笑顔。

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やっぱりどこでもにゃんこご飯のCMは「猫まっしぐら」なのね^^

22時過ぎ、かなり暗くなった。
でも地平線近くはまだ薄明かり。
オスタンキノタワーは華やかにライトアップ。
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それにしても22時を回っているというのに車の渋滞がすごいのはなぜ?
両方向混んでるし。

この後、シャワーに入ったり
明日の帰国に備えて荷物を詰めたり。

23時過ぎ。
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ウルムチの時刻がバイコヌールと同じ。
バイコヌールで0時すぎに起きて今、夜中の2時ってことね。

その間に、大西さんのホテルからの出発を見送り、
バイコヌール宇宙基地へ。
宣誓式を見て、打ち上げに感激。
スプートニクホテルに戻ってからクライニー空港へ。
4時間のフライトの後、モスクワへ。
モスクワでバスからの眺めを楽しみつつホテルへ。
ライカ犬の像を見てモスクワの地下鉄にわくわく。
宇宙飛行士記念博物館を見てホテルで夕食。
部屋に戻って、ようやく就寝までこぎつけた。
30時間近く布団の上で寝ていない。
たぶん人生で一番忙しくて充実してくたびれ果てた7月7日が終わった。

続く。
 
 
その29「星の街へ」へ。
その27「モスクワの地下鉄」へ。
 
 
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by rikiaru | 2016-10-23 23:59 | おでかけ(宇宙) | Trackback | Comments(2)
Commented by yuma at 2016-10-25 13:41 x
打ち上げ日が7月7日の七夕だったのでしょうか。
織姫と彦星よりも壮大ななりきさんの宇宙を感じます~。
(28歳女子の勢いでもう少しの旅行記を頑張って下さいね。)
Commented by rikiaru at 2016-11-14 22:53
yumaさん、そうなんですよ、打ち上げが七夕だったんです。もともとの打ち上げが延期になって偶然7月7日になっただけなのですが、ちょっとロマンを感じますよね。
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お星様28匹+現役29匹のわんにゃんと暮らす楽しい毎日

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